ビジネスコース / 上原 栄喜
内定先:協栄信用組合
卒業年:2022年3月
出身県:新潟県
出身高校:新潟県立新潟西高校
Q1. 就職先、進学先として内定先を選んだ理由・きっかけについて教えてください。
ANSWER 私は元々地元である新潟に貢献できる仕事をしたいと考えていました。そんな中、大学のコーポレートファイナンスの講義で金融業界に興味を持ち、「大学で培った食・農・ビジネスの知識を地域金融機関として新潟に還元したい」という軸を持って就職活動を行ってきました。地域の食文化・伝統ある金属洋食器の文化を支えることができる点に魅力を感じて、今の内定先を選びました。
金融業界に興味を持った理由は?
様々な業界の方と関わりを持てる点です。食と農を重視したいというのはあるのですが、それ以上にほかの業界の人とも関わりながら新潟県の地域発展に貢献したいと感じたのが一番の理由です。
様々な人とかかわりたいと思ったきっかけはありますか。
ビジネスコースの講義でほかの企業の方、また1、2年の時に地元の農家の方々と接する機会が多くあり、多くの人と関わりたいという思いはなんとなく描くようになりました。
「地元で就職したい」という想いを強く持ち、県内でもエリアをかなり絞って就職活動をしていましたが、理由はありますか?
地元を出たくないという気持ちも少なからずありますが(笑)、「新潟県が好き」という気持ちがなによりあって。新潟県の地域柄、人柄もそうですし、もちろん食べ物がおいしいという魅力を感じています。なのでこのまま新潟県で生きていきたいと考えています。エリアを絞っていたのは親族が住んでいて、新潟県でも特に自分にゆかりのある土地に貢献したいという想いがあるからです。小学校のころから大学生の今まで「休日に遊びに行く場所」と言って思い浮かぶのはやはり地元の西蒲区か燕三条なので、思い入れもあります。
上原さんというと、金融機関の採用活動はほかの企業よりやや遅めの時期がピークという業界特性をしっかりと理解し、それまでに何をするかも自分なりにしっかりと計画していた印象です。
「地元で人と関わる仕事がしたい」という就活の軸があり、それを叶えられる職種は営業だと捉えていました。金融機関に就職したいと思い描いてはいましたが、採用試験までに自分を見つめる時間は十分あったので、視野を広げるためにも自分の軸に当てはまり、少しでも興味のある企業には積極的に足を運ぶようにしていました。
就職活動で一番大変だったことは何ですか。
面接が一番大変でした。アドリブがあまり得意ではなく、就職活動を始めた頃はとっさの質問にうまく返答することができませんでした。なので、自分の中で質問を想定して、どんな質問をされてもいいように練習を繰り返しました。
確かに自分なりに納得するまで事前準備をしっかりするタイプですよね。わからないことや不安なことをそのままにするのではなく、キャリアセンターに来室し、準備をしてから面接に臨んでいました。ちなみに、面接練習を繰り返していくうちに上達したなという実感はありましたか?
やればやるほど感じました。一番最初はやはり一番だめで、「顔が固い」「話していることの根拠が薄い」といった指摘をされていましたが、繰り返すうちに自信もついてきましたし、結果として内定もいただけるようになりました。やればやるだけ結果につながるという実感がありました。
Q2.大学で学んだことを今後、どのように活かしていきたいですか。
ANSWER 大学ではビジネスコースとして企業へのヒアリングや、校内でプレゼンテーションを行う機会が多々ありました。この経験を活かしてお客様からヒアリングを行い、お客様に適したご提案をしていきたいと思います。また農業・食品分野の知識を持った金融マンとして、飲食店や食品企業等へアドバイスをすることで、新潟県の食産業を支えていきたいと考えています。
プレゼンテーションの機会やフィールドワークなど機会が多くあったと思いますが、特に印象に残ったものを教えてください。
大手飲食チェーンに新商品の提案を行ったことです。グループごとに企画を考えてプレゼンテーションを行うのですが、新型コロナウイルスの影響で初めてオンライン授業を行った時期でした。慣れないシステムを使用し、遠隔での意思疎通や資料作成を行うのが難しかったです。
就職活動支援の際、それとは別のケースでの「遠隔でグループワークを行ったことがある」というエピソードを話してくれましたが、違いはありましたか。
仲のいい友人たちとビジネスコンテストに応募したときに、夏休みだったこともあり、分業で作業をしたことがありました。しかし今回は絶対に会えない状況で、しかも1ヶ月間のワークの中で会えたのが3、4日間と限られた時間、そして気心知れた仲間たちだけではないと様々な点で苦労しました。高校時代には発表の機会のが少なかったなかで大学ではそういった機会が多くあり、将来につながる経験を得られましたし、就職活動の面接にも役立ったと思います。
金融機関で働くうえで今後なりたい姿はありますか。
信頼される人物になりたいです。保険や不動産、証券など、どの領域でもそうですが、しっかりと知識を得たうえでお客様と接することが信頼への第一歩だと考えるので、まずはそこからスタートしたいです。
Q3.『これから食の分野を目指す高校生』にメッセージをお願いいたします。
ANSWER 本学では「食と農」について講義を聴くだけでなく、農作業や実験、発表等自らが体験して身につけることができます。将来、食料産業を支える食のジェネラリストを志す方はぜひ新潟食料農業大学へ!
体験の機会が多いのが本学の特徴の一つですが、どういう点で身になったと感じますか?
例えば、アグリ領域であれば、座学でも作物の旬や育てる時期、病気などを知ることはできます。ただ、普通科高校出身で、実家が農業でもない自分にとっては作業がどれだけ大変なのかは想像の範囲でしかわかりませんでした。でも講義を通じて「これだけ大変ななかで作っている」その農家さんの気持ちが理解できました。今後働いていく中で、大変さや想いに口だけで共感するのではなく、農家さんや食品企業の方と同じ気持ちで接することができることは大きいです。
普通科高校出身で実家が農業ではない、そのなかで本学に進学しようと考えた理由はありますか。
元々理系クラスで、大学では理系分野を学びたいしたいという考えがベースにありました。将来を考えるために様々な本を読んでいる中で「農業ビジネス」というキーワードが心に残りました。農業ビジネスを学べる学校に入りたいと思い、そこに特化して考えるならば農学部や経済学部ではなく、総合的に学べる環境がいいと考えました。
今後本学に入学する後輩たちにはどういうことを意識して過ごしてほしいですか。
様々なものに関心を向けてほしいです。新聞やニュースを見るだけで、作物の値上がり値下がりや食品の新商品情報を知ることができます。そういった、ニーズやトレンドに関しての情報がアイディアとして蓄積されていき、今後に役立つと思うので積極的に取り入れていってほしいです。
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