
TAKASAKI KAITO
アグリコース / 高崎 凱翔
内定先:ヤンマーアグリジャパン株式会社
卒業年:2025年3月
出身県:大阪府
出身高校:大阪府立中央高等学校
Q1. 就職先として内定先を選んだ理由・きっかけについて教えてください。
ANSWER 私は3年生の12月ごろからキャリアセンターを利用し始めました。当時は将来のビジョンが明確でなく、不安を感じていました。面談を重ねる中で農機メーカーに興味を持ち、最終的にヤンマーアグリジャパンを選びました。内定をいただいた3社の中でも、ヤンマーアグリジャパンは自身の成長につながる環境が整っていると感じたことが決め手でした。懇親会を通じて優秀な方々が多いと実感し、そのような環境で自分も成長したいと考えました。
就職活動を始める際には不安の方が大きかったように感じましたが、どのように克服しましたか?
就職活動を始める際、周囲がすでに動き始めていることに気づき、焦りを感じました。「このままではいけない」と思い、キャリアセンターを活用しました。相談するだけで、自分が抱えている悩みや不安が整理され、自分自身の考えが言語化できたことが大きかったですね。また、エントリーシートの添削や面接練習を何度も行い、本番に向けて準備を重ねました。特に、私は本番に強いタイプではないため、場数を踏むことで自信をつけるよう意識しました。
就職活動の中で特に重視した条件は何ですか?
私が最も重視したのは「農業に関わること」と「ワークライフバランス」でした。農業関連の仕事は忙しいイメージがありますが、自分の時間を大切にしながら働ける環境を求めていました。その点、農機メーカーは農業に携わることができ、待遇面でも希望に合致していました。特にヤンマーアグリジャパンは、業界内でも働きやすい環境が整っていると感じ、魅力を感じました。
これからの仕事で挑戦したいことはありますか?
まずは、周囲のレベルの高さに追いつくことが最優先だと考えています。優秀な方々と働く中で、自分の強みを見つけ、貢献できる分野を確立していきたいです。また、与えられた仕事をこなすだけでなく、あえて人が敬遠しがちな業務に積極的に取り組み、それを自分の強みに変えていきたいと考えています。経験を積み重ね、将来的には大きな成果を出せるよう努力していきます。
Q2. 大学で学んだことを今後、どのように活かしていきたいですか。
ANSWER 卒業研究を通じて定量的な考え方を学びました。データを基に判断することで主観に左右されず、正確な意思決定ができます。営業職として、お客様に製品の優位性を明確に伝えるために、この考え方を活かしたいです。例えば、類似製品と比較してどの点が優れているかを具体的な数値で説明し、説得力のある提案を行うことで、信頼を得られる営業マンを目指したいですね。また、全国職として採用されるので、他の人よりも一段上の視点で物事を総合的に判断する必要があると思います。
卒業研究で定量的な考え方を身につけたとのことですが、具体的にどのような場面で活かされましたか?
私の卒業研究のテーマが「種無しブドウの品種改良」です。私の研究は品種改良の中でも特殊な部類に入ります。そもそもそのブドウが作れるかどうか分からない状態からスタートします。そのため、「発芽率」「種子の獲得率」「種子内部の胚の数」などのデータを集めて分析しています。そういった研究を通じて、先生からデータの見方を指導される機会がありました。そうした経験を通じて、定量的な考え方が自然と身についたと思います。
営業職で大学の学びをどう活かせると思いますか?
正直、営業に関する勉強はほとんどしてこなかったので、直接的な繋がりはあまりないかもしれません(笑)。ただ、農業に関する基礎知識と実践的な経験を活かせると考えています。大学では講義だけでなく、実際に農作業を行いながら学ぶ機会が多くありました。そのため、農家の方々と話す際に、現場の実情を理解しやすく、課題を共有しやすいと感じています。営業職では、製品の提案だけでなく、農業の知識を活かしたアドバイスを行うことも重要になるため、実習での経験が役立つと思います。
全国職として働くことの魅力について、どのように感じていますか?
全国職は3~4年ごとに勤務地が変わるので、常に新しい場所で仕事ができるのが魅力ですね。また、個人的には、いろんな人と関われることが一番の利点だと感じています。単純に、話していると楽しいからですね(笑)。やっぱり、人と話すことで新しい発見があったり、視野が広がったりするのが面白いと感じます。これからも、多くの人と関わる仕事を通じて成長していきたいです。地域によって農業の特色も異なるので、それを学べるのもメリットですね。
Q3. 『これから食の分野を目指す高校生』にメッセージをお願いいたします。
ANSWER 自分の立ち位置を把握し、どんな形であれ成長できる環境に身を置いてください。たとえ周囲から遊んでいるように見られても、停滞していないことが大切です。努力を続ければ、先生方も評価してくれます。特に、新潟食料農業大学は教員との距離が近く、気軽に質問や相談ができる環境が整っています。積極的にコミュニケーションをとり、学びを深める意欲がある人にはぴったりの大学です!
高崎さん自身が、自己成長のために行ったことは?
二つあります。一つは、1年生の時にサークルを二つ作りました。理由は単純で、せっかく大学に入ったのだからいろんな人と関わる場所を作りたかったからです。もう一つで、3年生の時にゼミに配属された際、先生と密にコミュニケーションを取ることを意識しました。先生方は教えることのプロなので、話をしているだけでも学べることが多いです。積極的に関わることで、自分の知見を広げることができました。
進路やキャリアについて悩む新入生や後輩にアドバイスをお願いします。
まずは「興味のあることをやってみること」です。大学生は時間的にある程度余裕があります。興味を持ったことにはまず挑戦し、無理ならやめても構いません。とにかく動いてみることが重要で、そこからすべてが始まります。そのうえで「自分はどうなりたいのか」を考えることが大切です。理想と現実のギャップに気づくことで、進むべき道が見えてきます。仕事でもプライベートでも、まずは目指す方向を決め、それに向かって行動してみてください。