AZUMA YOSHITOMO

ビジネスコース / 我妻 佳朋

内定先:株式会社山星屋

卒業年:2025年3月
出身県:福島県
出身高校:福島県立岩瀬農業高等学校

Q1. 就職先として内定先を選んだ理由・きっかけについて教えてください。

ANSWER 私は食品業界での就職を望んでおり、「卸・商社」、「様々な地で多くの事を学びたい」、「人」という軸を持って、就職活動を行いました。有名企業から、その関連企業を中心に会社説明会などに参加し、業界の特徴・知識を得ていきました。その中で、先輩社員や人事の方々の人柄、企業の将来性を考えて、お菓子の専門商社である株式会社山星屋を就職先として選ぶことにしました。

なぜ卸売業の仕事に就こうと思ったのですか?

就職活動をするなかで、「メーカー(製造業)」というよりも「卸売業」を常に意識していました。また、メーカーの営業として商品を売るよりは様々な商品を扱いたいという気持ちがありました。業種で悩んでいた時にキャリアセンターの方に相談したら、「コミュニケーション能力」や「人との関わり方」といった点で「卸売業」が向いていると言っていただいたことも大きいです。キャリアセンターでは、会話のやり取りの中で自分の特徴を捉えてもらい、アドバイスをいただきました。

様々な食品を総合的に扱う商社も視野に入れていた中で、最終的にお菓子を扱う商社に進路を決めた理由は?

小さい時からお菓子が身近にあり、特にチョコレートが好きでした。また、お菓子以外の理由として、山星屋は創業115年になる歴史を持つ企業だという点があります。今の時代こうやって昔からずっと続いている企業は多くないと思うので、そんな企業で働いてみたいと考えました。あとは「人」ですね。内定をいただいた他の企業も素敵な方ばかりでしたが、人事の方をはじめとして、他の方々も直感で「いいな」と感じました。「お金」や「企業理念」も軸としては大切ですが、自分にとっては「人」のほうが重要でした。

就職活動では、どのようなことが大変でしたか?

エントリーシートですね。キャリアセンターの職員の方にはお世話になりっぱなしでした。まずは自分で一度考えて、それを添削してもらうという流れを何度も繰り返したのですが、自分の伝えたいことを自分の言葉で表現するのが難しかったです。伝えたいことがうまくまとまらなかったり、言葉遣いが未熟だったり…。添削の際には、「高校時代に参加した体験交流のエピソードを入れると説得力が増すよね」、「こんな表現にしたら面接の時に会話を広げてもらえるよね」、といったアドバイスもいただきながらなんとかまとめ上げることができました。面接は1回練習したらなんとなくコツを掴めたのですが、エントリーシートには本当に苦労しましたね。

Q2. 大学で学んだことを今後、どのように活かしていきたいですか。

ANSWER 私は営業やマーケティング業務に携わりたいと考えているのですが、そこで協調力と統率力を活かしていきたいです。授業ではグループワーク活動やゼミ活動の中で、まとめて意思決定したり、目標達成に向けてチームをまとめたりと、リーダーを行う機会が多かったため、この力が身についたのではないかと感じています。また、新潟食料農業大学ならではの、食品、農業、ビジネスを全体的に学ぶことができるので、そこで得た知識を仕事に活かしていきたいと思っています。

リーダーになる機会が多かったとのことですが、なぜですか?

もともと、高校時代から部活の部長もやっていて、自然と体に染みついているからでしょうね。グループの雰囲気がだらけてしまっている時に、責任感からまとめてしまうということも多くありました。でも、やりたいと思って部長もやりましたし、大学でもゼミ長もやっていたので、リーダーとして活躍したいという気持ちと性格と、両方あったと思います。

就職後もリーダー的立場には積極的に挑戦していきたいと考えていますか?

入社して5年以内には立っていたいですね。3~5年以内に異動が発生するそうなので、まずは最初の配属先でしっかりと実力をつけ、異動の前後に挑戦したいと考えています。上に立つ人は、どうしても嫌われてしまう立場だと思います。それでも組織の中で周りを見ながら慕われるような、そんなリーダーになっていたいと考えます。上司としてどういう姿であるべきかはまだ想像でしかないですが、バチバチとした空気ではなく、活力のある職場づくりができたらいいなとは思っています。

本学ならではの幅広い学びを活かしたいとのことですが、どのような経験が役に立ちそうですか?

ビジネスコースではフィールドワークでヒアリングをしたり、プレゼン発表をする機会が多くありました。中でも印象に残っているのは食産業ビジネス演習です。その際、福祉施設の課題に対して解決案をグループで話し合い、発表しました。予算面をはじめとした制限があるなかで、制限がなければできる解決策はたくさん思いつくのに、うまく案が出せず、試行錯誤しなければならなかったのが難しかったです。そうやっているうちにチームの士気が下がってしまい、一致団結するのもとても苦労しました。提案力、統率力を身に着ける機会になりましたね。簿記など、社会に出て役立つ知識も学びましたが、そういった知識よりも、経験を通じて学んだことの方が印象深いです。

Q3. 『これから食の分野を目指す高校生』にメッセージをお願いいたします。

ANSWER 私が新潟食料農業大学に惹かれたのは、「食」「農業」に対して興味があったからです。食、農業、ビジネスを一体的に学ぶことができるのはこの大学だけですし、食に関して幅広い知識が身につきます。そして、これから学ぶ中で自身の将来像が見えてきて、やりたいことが見つかるはずです。食に興味がある方は、ぜひ新潟食料農業大学へ来てください!

食産業ビジネスを一体的に学べることにおいてよかったと思う点を教えてください。

自分のコース外の分野で、例えばアグリの土壌やフードの衛生、ビジネスの流通に興味がないという人もいるとは思いますが、全部繋がっていますし、講義を通じてそれを体感できた点でとても充実していました。他のコースの専門分野でいうと、実家が農業を営んでいて興味があったので、アグリの講義でICT農業や水耕栽培を学べたのはいい経験になりました。フードで言うと、人生で食品衛生を学ぶ機会ってないと思うのですが、今後食品を取り扱うなかで衛生や栄養は避けては通れないですし、学んでみてとても面白いなと思うことが多々ありました。もともと興味がなかった分野でも、先生のふとした言葉が自分に刺さったこともありましたね。コース選択後は履修単位の制限内であれば、別のコースの講義を受けることができるのもありがたかったです。

いつからビジネスコースを選択しようと考えていたのですか。

入学前から決めていました。経営学や農業ビジネスといったものに一番興味があって、入るならこの大学だと思って入学したので。きっかけはオープンキャンパスでした。体験講義に参加した際、その日のテーマが金融系で、「いい先生だな」「面白いな」と感じたのが大きかったです。お金の話も興味があったのでもっと聞きたいし、この先生から投資の話なども聞いてみたいなと感じました。入学後はやはり、他のコースの専門分野よりも簿記や農業ビジネスといった講義を聴講している方が楽しかったです。あとは先生やゼミの仲間にもとても恵まれていたのもコース選択でよかった理由の一つですね。

先生に恵まれていたとは、どんな時に感じましたか。

本学では、先生との距離がとても近いと感じています。コースの先生方はどの先生も親しく接してくださいました。ゼミの区別関係なく接していただき、例えば添削をお願いしたら快く対応してくださったことがありました。ゼミの先生は親身になって学生と向き合ってくださる先生です。一緒になって問題を解決していただいたり、悩みごともじっくり聞いてくださります。卒論がうまくいかない学生もいますが、どうにか助けてあげようという気持ちや絶対に見捨てないという心の温かい先生ですね。大学生活では「人」や「講義」との出会いが本当に大きかったので、将来像がまだ見つかっていない後輩の皆さんもそうした出会いの中で見つけてほしいと思っています。