
KOUTA KAWASE
ビジネスコース / 川瀬 浩太
内定先:株式会社大光銀行
卒業年:2026年3月
出身県:新潟県
出身高校:新潟県立加茂高等学校
Q1. 就職先として内定先を選んだ理由・きっかけについて教えてください。
ANSWER 冬のインターンシップをきっかけに志望するようになりました。銀行業界や業務の基礎講座、窓口対応のロールプレイング、融資ケーススタディ、先輩行員との交流会など、幅広いプログラムを体験しました。中でも印象に残っているのが、窓口対応のロールプレイングです。お客様が抱えている「顕在ニーズ」だけでなく、「潜在ニーズ」を引き出すという内容でした。お客様と話す前に「どのような悩みが隠れているのか」「どのように話を進めれば気づいてもらえるのか」を考えながら対話することがとても楽しく、自分の強みである『人と話すことが好き』という点を活かせる仕事だと感じました。この体験を通して、銀行業務の面白さを実感し、銀行員を志すようになりました。
2回インターンシップに参加したとのことでしたが、1回目と2回目で自分の意識の変化を感じることはありましたか。
最初は、銀行員は数字を重視する少し堅い仕事なのかな、というイメージを持っていました。ですが、1回目のインターンシップに参加してみると、その印象は大きく変わりました。数字だけでなく、お客様との会話やコミュニケーションがとても大切な仕事だと知ったからです。そして2回目に参加した時は、その気づきを踏まえて"人と話すことが好き"という自分の強みを、銀行の仕事でどう活かせるのかを意識しながら取り組むことができました。
"人と話すことが好き"という強みについては、どのように自覚するようになったのでしょうか。
もともと自分でハッキリ自覚していた強みではなく、就職活動の自己分析で家族や友人に相談したことがきっかけで気づきました。友人からは「人をつなぐのが上手だよね」と言われて、AさんとBさんの意見をどうまとめたら2人とも納得できる形になるか考えるのが得意だと教えてもらったんです。言われてみて確かにそうだなと感じましたし、話し合いの場で意見を出すことも好きです。誰も手を挙げない場面では、つい「じゃあ自分がやろう」と動いてしまうところも、自分らしさだと思っています。
行員の方々の「人の温かさ」に強く惹かれたとのことでしたが、具体的にどのように感じましたか?
入社8〜9年目のベテランの方とお話しする機会がありました。とてもフレンドリーで、少し踏み込んだ質問にも丁寧に答えてくださり、自然と話しやすい雰囲気をつくってくださったのが印象的です。緊張していた私にとって、その空気づくりはとてもありがたく、「こういう方が働いている職場なんだ」と安心感を持ちました。他行との違いを特に感じたのは、行員の方々との距離の近さです。アットホームな雰囲気の中で質問がしやすく、実際に働く姿を具体的にイメージできたことが、「人の温かさ」を感じた理由だと思います。
Q2. 大学で学んだことを今後、どのように活かしていきたいですか。
ANSWER 大学では、会計や簿記を通してお金の流れや決算書の読み方を学び、マーケティングや経済学を通して、企業の経営状況を数値から読み取る力や市場の仕組み、消費者の動きを身につけました。これらの知識は、融資や経営支援などお客様の事業を支える場面で活かしていきたいと考えています。また、一次産業から三次産業まで幅広く学んだ経験を活かし、地域の農業や食品関連企業など地元産業に寄り添いながら、地域に根ざした金融機関の一員として活躍していきたいです。
会計やマーケティングを学んだことで、物の見方にどんな変化がありましたか?
もともとは消費者としての視点で物事を見ることが多かったのですが、今では経営側の目線でも考えられるようになりました。例えば飲食店でも、「価格は安いけど回転率が高いな」とか、「値段は高めだけれど接客が丁寧で、その分ゆったりした回転なんだな」といった違いに気づくようになりました。これまであまり意識してこなかった『数字に関わる部分』にも目が向くようになり、視野が広がったと感じています。
これまでの学びを活かして、お客様をサポートするうえでどんな価値を提供できると思いますか?
物価高騰の影響で、飲食店をはじめ多くの事業者が経営面で負担を感じていると考えています。私は大学で「食」について学んできたため、飲食店を支援する際には、金融の知識だけでなく、もう一歩踏み込んだ視点での提案ができると思います。例えば、注目されている食材を活かしたメニューづくりなど、お客様の課題解決に貢献できると考えています。インターンシップで飲食店をテーマにしたワークに取り組んだ経験から、大学での学びが現場で実際に活かせると実感しました。
専門的な知識を踏まえて話ができるとのことですが、お客様と向き合ううえで役立つと感じた『学び』はありますか?
食料産業基礎実習では、農業の経験がなかった私にとって学ぶことばかりでした肥料管理や作付けの考え方など、実際に手を動かして初めて分かることも多く、現場を知る大切さを実感しました。こうした経験があることで、農業に携わるお客様とも、作業の大変さや忙しい時期について実感を持って話ができると感じています。また、食品製造業の支援に関わる際にも、設備投資やコストの妥当性といった視点を持てるようになりました。さらに、講義を通して経営者の方々から現場のリアルな話を直接聞いたことで、消費者目線だけでは分からない経営の考え方を学ぶことができました。これらの経験は、銀行員としてお客様に寄り添うための大切な土台になっていると感じています。
Q3. 『これから食の分野を目指す高校生』にメッセージをお願いいたします。
ANSWER 私は大学入学当初、「食に関わる仕事って楽しそうだな」という漠然とした興味からスタートしました。入学時点でやりたいことが明確に決まっていたわけではありませんが、学びを通してフードチェーン全体を知る中で、次第に自分の関心が広がっていきました。入学前に目標がはっきりしていなくても、学びながら進路を見つけていけるのが、この大学の魅力だと思います。農業や食の分野に少しでも興味がある方は、ぜひ多様な分野に触れながら、自分の「好き」や「得意」を見つけてみてください。専門的に学びたい人も、幅広く学びたい人も、それぞれの挑戦を後押ししてくれる環境が整っています。食の世界に関わりたい方に、ぜひおすすめしたい大学です。
食産業ビジネスを幅広く学ぶなかで、ビジネス分野に興味を持ったきっかけついて、詳しく教えてください。
様々な授業を受ける中で、まず「数字を見ることのおもしろさ」に気づきました。これまで消費者の立場でしか物事を見ていなかった私が、「経営者の視点ってこんなに面白いんだ」と感じられるようになったことが大きなきっかけです。ふだんの生活の裏側でどのような仕組みが動いているのかを知るたびに、新しい視点が広がっていく感覚がありました。私は知らないことを知るのが楽しいタイプなので、その一つひとつの「気づき」が、ビジネス分野への興味につながっていきました。
学びを通じて『食への見方』が変わった部分があれば教えてください。
以前は、お米の価格が上がっていても「高いな」と感じる程度でしたが、今はその背景まで考えるようになりました。天候不良や災害の影響で収穫が大変になっているのではないか、といった生産現場の状況を想像できるようになったからです。また、海外産のお米の流通によって価格が下がることは消費者にとってはメリットですが、日本の農家にとっては大きな影響があるという視点にも気づきました。機械化の進展や市場の動きなど、これまで見えていなかった構造が理解できるようになったと感じています。大学での学びは、単なる知識ではなく、日々の生活や社会の動きと直結しているものだと実感しています。
大学での学びを通じて高校生へのアドバイスがあればお願いします。
やりたいことを探すことも大切ですが、「自分の得意なことを伸ばす」ことも同じくらい大事だと感じています。私自身、化学や生物が得意だったことから、農業や食に関わる分野に進みました。得意なことは自然と好きになりやすく、好きだからこそ前向きに取り組み続けられると思います。今は選択肢も情報も多い時代ですが、周りの意見や口コミだけで判断するのではなく、自分で見て、体験して感じたことを大切にしてほしいです。様々な考えに触れながらも、最後は自分なりの「軸」を持って進路を選んでほしいと思います。


